人間性なんて問題じゃない

仕事はきちんとたまってるんですが今週は金土を休みにします

ブログの更新は金土日休みますのでよろしくご承知ください

 

徳羊舎の濵田です

 

『7つの習慣』読んでいきますか!!

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Win-Winを考える p.371~439

Win-Winの5つの側面 p.398~437 

  1. 人格
  2. 人間関係
  3. 協定
  4. システム
  5. プロセス

(『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー著、キングベアー出版、2020年、399-400頁)

システム

「多くの場合、問題があるのは人ではなくシステムの方である。」

 (『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー著、キングベアー出版、2020年、433頁)

 「すべての問題はヒューマンエラーではなく、システムエラーとして捉えこれに対処する。」

 

僕は二つの大学に行きましたが、最初の大学では「教育学」を学んでいました

当然、「いじめ」の問題も対象になります

 

ひと時代、ふた時代前までは、

「いじめられる子に共通する特徴」

「いじめる子に共通する特徴」

を研究していました

要するに「ヒューマンエラー」としての問題に対処しようと思っていたわけです

 

これ研究してもいじめなんて減らないんですよね

 

ドイツでは日本でいうところの「いじめ」はほぼ存在しないそうです

なぜならドイツの子は「すぐに殴る」ので、「教師が介入せざるを得なくなる」からです

 

ここでヒューマンエラーとして問題を考えると、

「ドイツ人は日本人のように陰湿ではなくすぐ殴ってしまうのでいじめにならない」

という的外れな認識になってしまう(こともあるでしょう)

 

システムエラーとしても問題を捕らえると、

「適切に教師が介入できるシステムが必要」

ということになります

なぜあの高校生は仕事をしないのか

そうです、例の高校生です…

tokuyosha.hatenablog.com

 

総額3万円の支援をいただいているのに、まだ一通しかお礼の手紙を書いていない…

僕だったら一日で全員にお礼の手紙書きますが、なんであいつは動かないのか??

 

でも、僕の仕事だったら手伝ってくれるんです

(アルバイトとしてであれ、ボランティアとしてであれ)

つまり、たぶん彼は、

「目に見える形で好きな人の役に立ちたい」

のだと思います

 

心を込めた手紙が相手をどのくらい喜ばせるか想像できないので、力が湧いてこない

さらに彼にとっては顔を見たこともない人だったりする

 

「自己有用感」というものが著しく足りていないんだと思います

この言葉はあまり好きではないので、

「自尊心」と言い換えておきます

彼が求めているのは「自尊心」であって、それを得られなければ、いくらお金をもらえても、

「彼にとってWinにはならない」ということです

 

つまり問題をヒューマンエラーとして捉えて、「ほんとこいつ救いようがない…」とか考えても意味はない

彼との関係が「Win-Win」になるように、

「システムを再構築」

する必要がある

 

僕の仕事を手伝うのであれば、僕は直接彼に「お礼」を伝えることができます

実際に僕も助かります

役に立っています

 

手紙を書いて喜んでもらうのも十分「自尊心」に繋がると思うんですが、今のところ彼はそれを想像できないから、なかなか着手できない

だから「手紙を書け」と尻を叩くのではなく、僕の仕事を手伝わせてバイト代を支払いながら、ゆっくり手紙を書かせていこうと思います

 

「相手にとってのWinは何なのか?」について僕らはけっこう認識が間違っていることが多いと思うんです

相手にとってのWinが何なのか見当がついたら、それに基づいて「システムを(再)構築する」

 

人間性に問題があるなんて猿でも言える

でも何の効果もない

だからシステムエラーを修正するということですね

 

仕事でも家族の関係でも同じじゃないでしょうか

 

それではまた!!