批判と非難は全く別物

徳羊舎の濵田です

 

『トリガー』(楠本和矢著)という本を、これまで軽い感じで学んできたわけですが、前回で終わりにしようと思います

 

あの後はめぼしいそうな箇所もなかったので

次の本はこちら↓

人新世の「資本論」 (集英社新書)

以前からこの本は、当ブログにて扱おうと思っていました

 

でもその前にオリラジのあっちゃんがYoutubeで解説動画を出しました↓


www.youtube.com

せっかくなので

あっちゃんの解説、本当に分かりやすくて素晴らしいのですが、いつも

一抹の違和感」を感じます

 

資本論』と言えばカール・マルクス

 

例の本は「この時代にマルクス資本論を見直す」という内容だろうと思います

(たぶんね)

そもそも

あっちゃんはマルクスの『資本論』を「全部読んだ」のだろうか?

そして「ある程度正確に理解できているのか?

言葉の端々に、個人的にはそんな疑問を感じてしまうんです

 

マルクスは『共産党宣言』の方で有名ですけど

あっちはすごく簡単なんですよ

 

でも『資本論』はかなり難しいです

学者さん以外に理解している人はものすごく少ないと思います

 

マルクスってもともと「経済学者」なんですよね

超一流の

政治思想家」じゃなくて

以前

しくじり先生」という番組で、あっちゃんが失敗者としてマルクスを紹介していたんですね

 

正直、かなり乱暴な説明だなと思いました

おそらく、

共産党宣言』は読んでるけど、『資本論』は読んでないか理解できてないんじゃないか?」と思いました

またまたそもそも

今度から読もうとしているのは『人新生の資本論』(斎藤幸平著)なわけで、マルクスの『資本論』まで理解してる必要があるのか?

 

別にないと思います

 

ただ、動画の中でマルクスと『資本論』の紹介するんなら、

知ったようなこと」は言ってはいけないですよね

 

もし、自分で読んで理解していないのなら

こうなんです」と断言するのではなく

一般にこう言われています」と表現しないといけない

 

「学び」、「勉強」、「学問」に携わる者なら当然のマナーです

なので

あっちゃんの動画も全部見て、あっちゃんの説明の

どこが素晴らしくてどこがまずいのか」ということを検証しながら、学びを進めていきたいと思います

 

この「どこが素晴らしくてどこがまずいのか」をちゃんと根拠を示して説明するのが、

学問的な意味で言う批判」です

 

日本では「批判」と「非難」が混同されていますけど、学問の世界で二つは全く別物です

という感じで

やっていきたいと思います

 

本は週後半に届くので、来週初めころには『人新生の資本論』の学びを始められると思います

 

経済とは、資本とは、労働とは、価値とは」なんていう、お金にまつわる根本的なことを学んでいきたいものです

 

あとですね、やはり

二次資料(情報)と一次資料」は根本的に違うということ

たとえば、本を解説する動画を見ることは、決して自分で本を読むことには代えられないということです

 

学ぶということは根本的には「一次情報にアクセスする」ということなんですから

 

こどもって、自分で工夫して遊んで実験して試すじゃないですか

彼らはそこで一次情報を得ています

大人は主に自分の仕事現場の経験で一次情報を得ます

 

でも「学ぶ」ときに一次情報をおろそかにしがちな昨今

読書の楽しさを伝えていきたいですね

 

それではまた!!