素人MV舞台裏

今朝、映画『えんとつ町のプペル』を娘と一緒に観てきました

徳羊舎の濵田です

 

今日、12月25日が公開日なので、それに合わせてミュージックビデオを作ってました

この映画を応援したかったんですよ

自分にできる方法で

まあ、作れば監督の西野亮廣さんが見つけてもらえるかもしれないという下心もふんだんにありましたが…

音源を作ってるうちに応援したい気持ちの方が強くなっていきました

 

ミュージックビデオ制作を思いついてから即、録音・編集に必要な機械(オーディオインターフェースというもの)を注文

12月23日夕方に到着

即、作業開始

 

すぐにトラブル発生

打ち込みが得意なディノって高校生が、事前にフルオーケストラの打ち込み(スマホで音を作ってた)をしてたんですが、なんと僕が事前に送った曲とは「別のバージョン」で作業してました

編曲が全然違うので合わないですよね

でも四の五の言ってる暇なんかない

 

24日の24時には間に合わせたかったんです

映画って、公開初日が勝負らしいんですね

そこできっちり動員できれば、どんどん多くの映画館で公開される

 

だから24日

公開初日の動員にチケット一枚でも貢献したくて作業を進めました

 

ディノには僕が歌を録音できるように、ピアノのコードだけでも打ち込んでくれとお願い

24日の午前1時にピアノの打ち込みが届きました

 

作業開始しようとしたところで

ん??

そういえば低音がないな・・・

ディノがコントラバスとチェロ打ち込む予定だったからそりゃないですよね

そこで私自らベースを生録音することに

(たまたま家にあった1万円くらいのベースで)

(いくらチューニングしても音が狂ってた…)

 

ベースの録音を開始

むずい…

「ワンビート」なんですよ

1小節ごとにジャーンとピアノがなるだけ

つまり、リズムがすごく取りにくいんです

あとで編集ソフトでキュー(メトロノーム的な?)を使えることが判明

でもとり直している時間はない

(ところどころリズムがずれてるのはそのためです)

 

 

それからエレキギターを仮録音

(後でだいぶ削った)

 

現在朝の24日朝の7時

12時までには映像編集担当の岡(こいつも高校生)に音源を送りたい

 

庭のサウナにちょっとだけ入って作業再開

 

いよいよヴォーカルの録音に

終わったのは24日正午頃

いかん、もうこの時間には岡に送りたかったのに…

 

次はマスタリング(音色、音圧、音量等調整)

これが一番大変

こだわりすぎるといつまでも終わらない

ほどほどに

 

マスタリングが一応終わったのが24日の14時くらいだったろうか

 

いかん…間奏が味気なさすぎる

ソロをいれないと

ということでギターソロを二本入れることに

(アドリブで)

 

ラストの大サビにハモリ3パートを追加

2つはボツにした

 

トラック追加したので再びマスタリング

 

16時にやっと音源を岡に送る

 

これからすぐに映像の編集しても絶対24時には間に合わない

映像の編集はデジタルだけど、本当にアナログな作業

ただただ時間がかかる

カット1つ入れるにも100分の1秒単位の調整が必要になる

 

でもいい

限られた時間でやれることはやった

後は岡の作業が終わるのを待つばかり

 

岡から動画が届いたのは翌25日の朝10時

動画編集したことある方なら分かります

絶対に徹夜で作業してましたよね

 

24時の16時からスタートだから、彼は12時間以上作業をしていたかも…

俺泣きそうだよ…

お前は本当に最高だ

送ってくれた映像も劣等生チャンネルのいちファンとしての思いがこもってて言葉がなかった

お前はもうメンバーだよ

 

岡の作った映像に比べて、僕の音源は全然未完成

音的には世に出せるクオリティではない

ただ12時間しかなかった中で出せるものは出し切った

(予定では8時間しかなかった)

www.youtube.com

これからは時間が十分あるので、レコーディングもマスタリングもやり直して丁寧にやる予定

岡の映像はそのままでいいな

 

さすがに疲れたよ

でも楽しかった

 

書き始めてから「応援」って言葉にかすかな違和感を覚えてました

考えてみれば僕は単に「面白そうだから」やったんですよ

面白そうは間違ってなかった

めちゃくちゃ楽しかった

久々に熱中して没頭した

最高に楽しい作業だった

 

映画『えんとつ町のプペル』マジでよかったですよ

泣いちゃいましたもん、二回くらい

娘に見られちゃったな…

まあいいか、父ちゃん小さい頃から泣き虫だから

 

でも、作品自体、僕的にはいい意味で期待値を少し下回っていました

僕は公開初日で下手すると歴史が変わってしまうかもしれないと思っていたので

それを「確信するところまではいかなかった」というだけのことです

ただ、僕が個人的に「確信できなかった」というだけ

公開初日ではなくこれからの伸びが勝負になるんでしょうか

歴史にクリーンヒットするかどうかは

 

僕個人としてはだけど、村上春樹の小説(1Q84まで限定)にはまだ遠く及ばないと思います

ジャンルは全然違いますけどね

でも小説もエンタメと言えばエンタメ

クオリティの差ではなく、単純に内容というか哀しみとユーモアの総量の差だと思います

 

「いい意味」と書いたのは、映画公開後も応援しがいがあるということ

僕自身が応援して「面白い」ってのが一番ですけどね

 

たぶん僕はこうやって、世間も他人も関係なく、ただただ目の前の面白そうなことをやり続けていくんだと思います

爺さんになってもね

 

ほんじゃまた!!