お金にまつわる人の心
徳羊舎の濵田です
準備が一応できたので、さっそく、
『セイラ―教授の行動経済学入門』(リチャード・セイラー)を学んでいきましょう
行動経済学とは?
ざっくり言えば、経済活動を心理学的に分析する学問だそうです
つまり、「売る」、「買う」、「売らない」、「買わない」などの人の経済活動を「人の心や感情」に注目して解明していくと
第一章 合理性と自己利益
行動経済学以前の経済学では、
「合理性と自己利益」に従って、人は経済活動を行うということが当たり前に信じられていました
でも実際には「不合理で利他的な見える」行動なんていくらでもあります
もちろん、合理性と自己利益に従って経済活動を行う人だってたくさんいるけれども、それを全ての経済活動の「前提」にしてしまうのはいかがなものか??
という感じで、主流派に対する「問題提起」として行動経済学はスタートしたのですが、今やアメリカでは主流派の一つになっています
ケチだね
従来の経済学が前提にしている人間のモデルって、
「金に関してケチ」なんですよ
しかも自分の利益しか考えない
そういう人たちから見ると、「非合理で利他的」なお金の使い方をする人たちがいます
つまり、あくまで「ケチな人たちから見れば非合理に見える」だけで、「ケチな人には分からない合理性」ということに行動経学は注目すると
逆に言えば、ケチな人の中にある隠された非合理性にも関心を持ちます
これは僕の娘、息子が描いた絵を、うちに遊びに来る高校生が作った額に入れたものです
下手極まりないみすぼらしい額です
でも、なんか子どもたちの絵にマッチしています
そこで僕はこの額三つを五千円で彼から買い取りました
古い経済学からすればこれは「不合理な経済活動」に当たるのでしょう
けれでも僕にとってはいたって合理的な行動にすぎません
写真は僕の仕事部屋の壁です
デスクの右手にこの絵が飾ってあります
朝一で部屋に入ってくるときもそうですし、疲れたときは右手を見れば三つの絵があります
少し元気が出ます
金額に換算すると100円分以上は仕事をする力をもらえます
それはあの「下手すぎる額」あってこそなのです
下手なりに二時間近くもかけて作った労苦、二時間もかけたのに下手くそというある種の奇跡、そんなストーリーが壁に描かれているようなものです
一日100円分僕の生産性を上げてくれるのであれば、たった50日でもとが取れてしまいます
(ずっと貼っておきますけどね)
まあ、そんな感じで、一見不合理に見える経済活動の中にある合理性、逆に一見合理的に見える経済活動の中にある非合理性、言ってみれば「お金にまつわる人の心」がこれからこの本で解き明かされていくのかなと
そんな感じです
それではまた!!