シナジーと組織形態
徳羊舎の濵田です
『7つの習慣』で「シナジー」(1+1を2より大きくする)ってことに触れました
今日は「シナジーと民主主義」の関係について少し書きますね
(コヴィーさんは触れてないけど)
民主主義=多数決?
政治家の人たちの中にもずいぶん勘違いしている人がいますが、「多数決」は民主主義の原理ではありません
それはどうにもならなくなった時の「最後の手段」
民主主義の原理は「討論によってシナジーを創り出す」ことにあります
少数派の意見の重要さ
芯を食った意見や、革新的なアイデアを持つ人と言うのは「圧倒的に少数」です
みんなそうだったら、それが普通になっちゃいますしね
ということは、多数決を取るということは、「最適解(への道)を排除する」ということになります
だって、多数の人は凡庸なわけだから
なので民主主義においては「少数派の意見」に注意を怠らないと
クリエイティブな意見はそこから出てくるから
満場一致の原則
クリエイティブな少数派の意見にもたくさん欠陥はあるので、そこを多数派が詰めて洗練させたりします
これが健全な意味の「批判」という作業ですね
満場一致が基本で、無理なら「棚上げ」か「廃案」
人事とかどうしても決めないといけないことの場合は、やむを得ず「多数決」をすることもあると
民主主義の起源
近代のイギリスだということは結構知られていますが、もっと限定するとプロテスタントの「教会」で誕生したということは、日本においてあまり知られていません
なぜ教会がその組織の在り方を採用したかというと、「シナジー」が生まれやすいことに気づいたからです
教会における民主主義の実際
僕が牧師をしている教会の役員会では、僕の在任中は一度か二度しか「多数決」を取ったことはありません
大抵はしっかり回数を重ねて話し合い、互いにファクトとアイデアを積み重ねれば、双方の最初の意見を超える結論に至れるからです
難点は「時間がかかり」、「すぐに動くことができない」点ですね
ただ、シナジーは割と簡単に創り出すことができる
会社と民主主義
会社って基本的に「独裁」(王政)ですよね
(違うかな??)
そっちの方が早く動けるし、責任の所在がはっきりするから
これは兄貴が言ってたんですけど、
「ざっくり表現するとAppleは独裁・独善的、Googleは民主的」
だそうです
(印象としては)
Googleは社員の労働時間の2割を「自分のプロジェクトに充てる」決まりがあるようです
会社組織というか、「起業家のコミュニティ」、「個人事業主の集まり」みたいな趣がありますよね
民主主義社会において最も民主主義の及ばない領域、それは「会社と企業」
でも、世界の最先端を行く(?)企業Googleは、民主主義の要素を企業内に持ち込んでいるって面白いと思いませんか?
もしかしたらいつかホットなテーマになってくるかもと思ってます
(ちなみに国家くらいの単位になると民主主義は機能しにくくなります。独裁よりはよっぽどいいんですが…)
それではまた!!